プロポリスとは?
「プロポリス」どこかで聞いたことあるかも?"という方もいらっしゃるかと思います。
ここではプロポリスとは何なのか?成分は?効能は?といったことをご説明します。
プロポリスとは?

プロポリスはミツバチが柔らかい新芽や樹液、花粉等と自らの酵素成分を含む分泌物を混ぜあわせて作った固形の物質です。
ミツバチはこのプロポリスを巣の外壁や隙間に塗りつけ、ウイルスやバクテリア等の進入や巣内で死んだ昆虫などの腐敗を防ぎ、巣内を清潔に保っています
プロポリスという名前の由来は、もともとギリシャ語やラテン語で、「プロ(pro)」は「前」とか「守る(防御)」という意味を持ち、「ポリス(polis)」は「都市」という意味を持っていますので、この2つの語が繋ぎ合わされたプロポリスは、「都市(巣)を守る」という意味になります。
巣房をプロポリスでコーティングし消毒することにより強力な殺菌力と抗菌力により常に無菌状態に保たれて数万匹という集団生活による高密度、高温多湿の中でも雑菌などの侵入を防ぐことから「プロポリス」と名付けられたといわれています。
プロポリスの成分

プロポリスの成分は、種々の植物の新芽、樹脂、花粉等とミツバチ自らの分泌物であるパロチン等で混ぜ合わせて作られるため非常に複雑です。
元となる植物の種類や産地の違いにも大きく左右されますが、おおまかな割合では、植物樹脂が55%、ろうが30%、芳香性精油が10%、花粉が5%という成分構成となっています。さらに細かな分類では、フラボノイド類、テルペン類、酸類、エステル類、アルコール類、アルデヒド類、フェノール類、各種アミノ酸、酵素、ビタミン、多糖類、ミネラルなど300種類以上の生理学的活性がある成分を含む事が分かっています。
プロポリスの歴史

プロポリスの歴史は古く、古代エジプトやギリシャ、アラビヤ、インカ帝国等、さまざまな国で利用されてきました。
戦場で兵士たちの傷の手当としての常備品の役目としての記録があったり、傷の治療薬としたり傷口の止血としても用いられていたようです。
さらにその非常高い抗菌性を示す代表的な例としては、古代エジプトでも腐敗しないよう塗り固められた 「ミイラへの防腐剤」として発見されたり、クレオパトラの老化防止や美容目的のために用いられたり、あのバイオリンの名器「ストラディバリウス」の共鳴向上や防腐剤として使用されたりと用途もさまざまです。
プロポリスの効能

プロポリスの効果については、起源植物の解明や成分の研究に加えて、抗菌、抗ウイルス、抗腫瘍、抗酸化、抗炎症、抗アレルギー等の様々な作用に関する研究の成果が報告されてきました。さらに近年、ヒト試験による信頼性の高い研究も進んでおり、抗酸化作用をもつことや花粉症の症状を軽減させることなどが報告されました。
しかし、これらは、伝承されるプロポリスの有用性のごく一部に過ぎず、これから益々研究が活発に行われることが期待されます。自らの健康を自身で管理し守ることが求められる昨今、予防医学的にも天然素材であるブラジル産プロポリスの研究から目が離せません。
「フィトンチッド」とは

「フィトンチッド」とは、森のなかや、木々が茂る場所へ行くと、何故か清々しく、思わず深呼吸したくなるような気持ちを感じたことは無いでしょうか?
これは、フィトンチッドという(森林の樹や葉から発散される成分・香り)のおかげなんです。
森林の樹や葉から放出しているこの物質は「テルペン類」とよばれる有機化合物で構成されています。
体をリフレッシュするだけではなく、抗菌、防虫、消臭などの様々な効果があり、
上手に利用することで、私たちの生活を健康的で豊かなものにすることが可能です。
プロポリスには、このフィトンチッドが沢山含まれており、
良質なプロポリスはふんだんに森の香りが感じることができ、飲む森林浴とも言われております。

「フィトンチッド」の能力
●森林内には無数の腐敗物(枯葉・動物の死骸等)が存在するのにも関わらず、腐敗臭がしない=消臭能力
●人体や動物に害を及ぼす病原性の感染菌等は森林内では存在が困難。害虫も寄せ付けない。=抗菌・防虫能力
●動植物の鮮度保持に貢献し、腐敗(酸化)の進行を遅らせる=抗酸化能力